- ポンド円(GBP/JPY)の特徴
- バイナリーオプションでのポンド円攻略方法
- 今後のポンド円相場の展望
- ポンド円取引の注意点
こんにちは!パンダ専務です。
今回はバイナリーオプションで取引される通貨ペアの1つである「ポンド円(GBP/JPY)」の特徴と攻略法について解説します。
バイナリーオプションでは通貨ペア・暗号資産・貴金属など様々な銘柄の取引が可能です。しかし、銘柄が多いからと言って、複数の通貨ペアを同時に取引したり、コロコロと銘柄を変えることは勝率が安定しない原因となります。
もしあなたが「バイナリーオプションで安定した結果を残したい」と考えるのであれば【自分が得意とする銘柄】を見つけることが大切!
まだ自分のメインとなる銘柄が見つかっていない方は、この記事を参考にしてポンド円取引に挑戦してみてはいかがでしょうか?

ポンド円(GBP/JPY)の基礎知識と特徴
ポンド円(GBP/JPY)とは”イギリスのポンド”と”日本の円”の通貨ペアであり、バイナリーオプションやFXなどの為替取引では「GBP/JPY」と表記されます。
国内ではドル円に次ぐ取引量であり、取引難易度が高いですが価格変動が大きく利益をあげやすい通貨ペアであるため、人気が高い通貨ペアです。

値動きが激しく「殺人通貨」と呼ばれることも
ポンド円はドル円やユーロ円と比べると圧倒的にボラティリティ(価格変動)が大きく、トレーダーからは「殺人通貨」と呼ばれています。

参考にポンド円の5分足チャートを紹介していますが、24時間の間で価格が激しく変動しているのが分かると思います。

ボラティリティの大きさは「流動性の低さ」が原因であり。これにより少しの売買・経済指標で相場が大きく動くため、ドル円に比べて値動きが2~3倍大きくなります。
バイナリーオプションのポンド円攻略方法
バイナリーオプションにおけるポンド円の攻略方法は「ロンドンフィックス開始前のトレンド転換を利用する」という方法です。
ロンドンフィックスとはロンドン市場で当日の判断基準となるレートが決まる時間のこと。ロンドンフィックスで決まったレートを基準として企業や個人の為替取引が行われる。
ロンドン市場の取引は日本時間15時~1時(冬時間は16時~2時)で行われており、その時間内の24時(冬時間は1時)にロンドンフィックスは開始されます。
「ロンドンフィックス」が始まる前の時間に注目
ロンドンフィックスが開始される1~2時間前の値動きをチェックしてみると、それまで続いていたトレンドとは逆方向に動き出す傾向が強いということが分かります。

なぜこのような変動が発生するかというと『ロンドンフィックスで決まったレートでは保有しているポジションで損失が発生する可能性が高いから損切をしなければいけない』というトレーダーの心理が働いているためです。
トレーダーの心理(大衆心理)が働いてチャートが変動するというのは為替相場の基本とも言えます。買う人・売る人の視点で利確と損切りのタイミングを考えると、トレンドが動くタイミングが分かるようになるので押さえておきましょう。

トレンドが反転したタイミングでエントリー
エントリーポイントを探すために、まずはロンドンフィックス開始1~2時間前のローソク足を確認してトレンドが転換しそうかどうかを確認します。

参考画像ではロンドンフィックス(冬時間)開始前に下降トレンドが上昇トレンドに転換しているのが分かります。
このトレンド転換のタイミングを素早く判断し、これまでのトレンドとは逆方向にエントリーするのがポイントです。
ポンド円取引はドル円とポンドドルの価格も重要
ポンド円はポンドと円を直接取引している訳では無く、ドルを介してドル円とポンドドルの取引レートを合体して作られています。そのため、単にポンド円のレートだけを見るのではなく、ドル円とポンドドルのレートを確認することも重要です。

通貨ペアは最初に表記されている通貨を基準に考えます。例えばUSD/JPY(ドル円)の場合はチャートが上昇すれば円よりもドルの需要が高まっており、一方でチャートが下降すればドルよりも円の需要が高まっていると認識することが可能です。
例えば【ポンド円:上昇、ドル円:横這い、ポンドドル:上昇】とすると全てのチャートでポンドが強いと言えるので、ポンドの需要が高まっていると言えます。
しかし【ポンド円:上昇、ドル円:上昇、ポンドドル:横這い】の場合、ポンド円だけを見ると「ポンドの需要が高まっている」と感じますが、実際は円の需要が下がっているため、比較するとポンドの需要が高まっているように見えているだけです。
このように「ポンドの需要が高まっているからチャートが上がっている」のか、それとも「円の需要が下がってるからチャートが上がっている」のかというのは正しく理解できるようにしておきましょう。
【2021~2022】ポンド円相場の展望を解説!
ポンド円はリスク資産(リスクがあるが稼げるときは大きな利益になる)であるポンドと安全資産である円の通貨ペアであるため、世界各国の政治動向や景気変動の影響を強く受けます。

2022年においてはオミクロン株の世界的流行もあり、積極的な投資(リスクオン)よりも安全に貯金をする(リスクオフ)という動きが主流です。
そこで世界各国の動きから今後のポンド円の価格変動を予想して見ましょう。
米中の関係悪化による懸念が長期化する
今後の世界経済を見ていく上で経済大国トップ2であるアメリカと中国の関係は無視できません。
現に2022年現在でも関係改善の動きはなく、2021年12月16日の東洋経済オンラインによると「バイデン政権が中国大手の半導体メーカー・中芯国際集成電路製造に対し、より厳格な制裁措置を検討している」ということが判明しました。
これによって米中関係の更なる悪化を懸念してドル円・ポンド円は急落し、安全資産である円や金(ゴールド)の需要が高まっています。
また、バイデン大統領が「2022年の北京冬季オリンピックを政治的ボイコットする」と表明して以来、ボイコットを表明する国が増加している件も含めると、米中関係の更なる悪化は避けられないでしょう。
そのため米中関係が悪化すればポンド円は下落、米中関係が改善すればポンド円は上昇するということを踏まえて、二カ国の動向には目を向けておきましょう。
オミクロン株の脅威が未だに未知数
新型コロナウイルスの世界的脅威は2022年以降も続くことが予想されます。現に主流であったデルタ株に引き続き、新型のオミクロン株が世界中に蔓延している状況です。
日本国内においても市中感染が始まっており、第6波の前兆とも言われています。
デルタ株と比較すると弱毒化されており、重症化のリスクは低いと言われていますが、為替市場においては「まだまだコロナウイルスは落ち着かない」という考えから、積極的な投資は行われていないのが現状です。
今後は新たなワクチン開発・飲む治療薬の流通によって世界的大流行にある程度の終わる目途が立たなければ、ポンド円の価格が上昇していくということは考えずらいでしょう。
ポンド円は”金融不安に弱い”という点に注意!
ポンド円は良くも悪くも変動が大きい通貨ペアでありため、金融不安には非常に弱いという特徴があります。以下に過去15年で起きた主な事件を記載しておくので参考にしてください。
リーマンショック
アメリカの有力投資銀行であるリーマンブラザーズの破綻を発端として起きた金融不安のこと。2008年7月時点で210円のレートが、2009年1月には120円まで暴落した。
アベノミクス
2012年に発足された安倍内閣の金融緩和政策によって円安が進み、結果としてポンド高に転じる。イギリスでも利上げを期待して190円台まで回復するも、その後利上げは果たされなかった。
イギリスのEU離脱
イギリスのEU離脱が懸念された結果、2015年6月の195円以降大幅な下落が始まる。EU離脱決定後ポンド円は120円台まで暴落。
EU離脱協定に合意
2019年7月にジョンソン首相が就任。同年10月には離脱協定が合意され、ポンド円は140円台まで回復。
新型コロナウイルス
イギリス国内の感染拡大により、2020年3月に安全通貨の円が大量に買われた影響から、その後ポンド円130円台で取引される。その後アストラゼネカのワクチン開発・摂取による安心感から2021年6月には165円台まで回復。しかしその後イギリス国内で再び感染が拡大し、同年12月17日現在では151円台で推移。
このように金融不安が起きた際は他の主要国通貨と比べて大きく動くのがポンドの特徴です。そのためこれをチャンスと捉えることもリスクと捉えることも出来ます。
2022年現在も感染再拡大防止措置のロックダウンによる影響で、151円台を小刻みに動く状態が続いています。今後はあまり上昇の兆しを見せず、きっかけ1つで大きく値を下げるでしょう。
こうした実例から考えると、ポンド円の取引において「金融危機が起こった時はなるべくエントリーを控える」「相場の予測に自信があるトレーダーのみエントリーをする」この2点が重要だと言えます。
まとめ
ポンド円は価格変動が大きい通貨ペアであるため、リスクがある一方、一方向へのトレンドが出やすく稼ぎやすい通貨でもあるということがわかりました。
- GBP/USDは上級者にも好まれる通貨ペア。
- 取引をするならロンドンフィックス後のトレンド転換。
- ドル円とポンドドルの価格にも注目しておく。
- 2022年以降のポンド円は下降傾向にある。
今回はバイナリーオプションにおけるポンド円の攻略法について解説しました。
ポンド円の為替相場は新型コロナウイルスに左右されると言っても過言ではなく、コロナウイルスの脅威が収まる傾向にあればチャートは上昇し、再び感染が広がるようであれば価格は下落していきます。
そのためポンド円での取引を行う際は「世界は新型コロナウイルスを今現在どのように受け止めているのか?」という点をニュースなどで知っておきましょう。
また「取引がスムーズに行えるバイナリーオプション業者を使っているのか」という点も非常に大切です。
取引タイミングを失ってしまったり、無駄な損失を拡大させないためにも、Highlow.com(ハイローオーストラリア)のように「取引がスムーズに行えるバイナリーオプション業者」を選ぶようにしておきましょう!