- マーチンゲールの法則とは何か
- マーチンゲールの法則のメリット・デメリット(リスク)
- バイナリーオプション取引でマーチンゲール法則は有効なのか
- ハイローオーストラリアの取引でマーチンゲール法は使えるか
こんにちは、パンダ専務です。皆さんはマーチンゲールの法則をご存知でしょうか?
High or LowやRed or Blackなど二者択一の取引や賭け事で利用される戦略ですが、このマーチンゲールがバイナリーオプション取引においても有効かと疑問に思った投資家も多いはずです。
特にハイローオーストラリア(Highlow.com)は利用者も多いことから、マーチンゲール法について度々話題に取り上げられては、この手法について議論されています。
しかし、結論から言うとハイローオーストラリアの取引ではマーチンゲール法を使った取引は使えません。むしろリスクの高い取引となるため、その点について掘り下げて見ていきましょう。
マーチンゲール法とは?
マーチンゲール法とは元々賭け事の戦略です。倍掛け法とも言い、負けた後に掛け金を2倍にしていくことで、一度勝てさえすればそれまでの損失をすべて取り戻すことが可能な手法です。
カジノなどで勝率50%、配当が2倍のもによく使われる戦略ですが、バイナリーオプションも二者択一という取引の性質上、この手法が取引に用いられることがあります。
つまり、一言で言えば「勝つまで辞めない倍々法」ということです。このマーチンゲール法は理論上、勝つまで辞めなければ負ける事が無いため必勝法と言う人までいます。
まずは下記画像を御覧ください。

これは配当率2倍(勝率50%)の賭け事を行う際に、マーチンゲール法を使うと損益額、利益額、損益収支がどうなるかをシミュレーションしたものです。
“配当率2倍(勝率50%)”というのがよくわからないという方は、投げ込まれたボールが赤マスに止まるか、黒マスに止まるかを予想するカジノのルーレットを思い浮かべてください。
負けた場合は掛け金を倍増していき、勝った時点でそれまでの損失分をすべて取り返し、尚且の利益を得ることが出来るのがマーチンゲール法の特徴です。
- 負けた場合に掛け金を倍増していく掛け方
- 勝った段階で負け分を回収し、利益を得られる仕組み
- 掛け金を倍増していくため、負けが嵩むと掛け金が膨大に膨れ上がるデメリットがある
マーチンゲール法でバイナリーオプション攻略は可能?
それでは本題です。掛け金を倍増していくことで負けない(最後には勝てる)手法がマーチンゲール法であれば、二者択一のバイナリーオプション取引においても有効かという点について。
結論から言うと有効です。ただし、マーチンゲール法を使えるバイナリーオプション業者と、そうでない業者に二分化され、ハイローオーストラリアでは使うことが出来ません。
※詳細はハイローオーストラリアでマーチンゲール法が使えない理由で解説しています。
まずは、バイナリーオプション取引でマーチンゲール法を使う際の要点を抑えておきましょう。
マーチンゲール法が使える業者である
まず大前提としてマーチンゲール法が使える業者である必要があります。
これはシステム的に(取引として可能か)という点に加えて、マーチンゲール法自体を取引戦略・戦術としてバイナリーオプション業者側に容認されているかも含めてです。

利用規約等にマーチンゲール法に関する記載があるバイナリーオプション業者は少ないですが、基本的に多くの業者で取引上限額を決めて抑制したり、対策が取られています。
ただ、それでも上限額を超える投資を行う場合は2回に分けてエントリーを行う事で簡単に対策ができてしまう側面もあるため、プラットフォームの仕様上出来る・出来ないに関わらず、取引方法として認められるか・認められないかが争点となるケースが多いです。
ちなみに、ハイローオーストラリアは後者でマーチンゲール法を取引方法として認めていません。
マーチンゲール法には莫大な資金が必要
マーチンゲール法とは?でも紹介した通り、この手法は負けの回数が嵩む毎に掛け金を倍増していくというのが最大の特徴です。つまり、予め莫大な資金の準備をしなければ行えません。

上記は初期投資額を1,000円から始めた場合と、3,000円から始めた場合の必要資金表です。
仮に1,000円から取引を始めた場合でも、10回目の取引時にはエントリー額が50万円を超え、尚且100万円以上の投資金額を予め準備しておく必要がある計算となります。
また、初期投資を3,000円から行う場合は、単純にその3倍の資金準備が必要なわけですが、よほど懐事情に余裕がある人でもなければ簡単に準備できるような金額ではないため非現実的です。
それでも勝つまで続けるだけの資金力があれば、最終的には損失分は取り戻し利益をえられるわけですが、先に資金がなくなるという大きなリスクを抱える事を覚えておく必要があります。
マーチンゲール法の勝率と負ける確率
上記で「1,000円から取引を開始しても10回目の取引では100万円を超える資金が必要」と解説しましたが、実際に二者択一の取引で連敗する確率はどのくらいあるのか見てみましょう。

上記画像は、バイナリーオプション取引におけるマーチンゲール法の勝率と負ける確率ですが、この表を見る限り4回目の取引時には9割を超える勝率となります。
しかし、バイナリーオプション取引をしている方は自身の取引を思い出して下さい。4、5回連続で予測が外れて損失額が膨れてしまったなんて事は日常茶飯事なはずです。
取引をまだ経験したことがない方は、ソーシャルゲームの有料ガチャで最高レアリティのキャラクターないしアイテムを、ガチャの排出率通りに引けなかったという経験はありませんか?
マーチンゲール法の勝率・連敗する確率もそれと同じで、確率である以上、1回目の取引で勝てる時もあれば、10回目の取引でも勝てない時もあるというリスク認識が必要です。
また、上記画像は連敗する確率を表したもので、取引回数を重ねる毎に勝ちやすくなるという意味ではありません。各取引の勝率は50%固定という事を覚えておきましょう。
マーチンゲール計算機で掛け金調整が必要
マーチンゲール法が使えるバイナリーオプション業者でマーチンゲール法を行う際は、予めいくらエントリーすればマーチンゲールが行えるか把握しておく必要があります。
また、マーチンゲール法を紹介しているサイトではよく「ペイアウト倍率が2倍以上の取引でなければ使えない」と紹介されている事が多いですが、そんな事はありません。
ペイアウト倍率が2倍以上の取引であれば、負けた際に倍掛けで無条件にマーチンゲール法が可能ですが、2倍以下の場合はマーチン倍率(エントリー金額)を調整することで可能となります。
- 1.最初の投資額を入力
- 2.取引のペイアウト倍率を入力
- 3.マーチン倍率を入力(倍率早見表を参照)
- 4.損益欄がすべてプラスになればOK!
※入力ミスや初期状態に戻す場合はF5でリロードして下さい。
もしマーチンゲール法が使えるバイナリーオプション業者で、マーチンゲール法を使って取引をしていくという方は是非上記の計算機を活用してみて下さい。
最初の投資額、ペイアウト率、マーチン倍率を設定するだけで、何回目のエントリー時にいくらエントリーしたらいいのか、損益額がいくらになるのかがわかります。
ただし、繰り返しになりますがハイローオーストラリアではマーチンゲール法を使った取引を行う事はできません。下記では、その理由について詳しく掘り下げて紹介していきます。
ハイローオーストラリアでマーチンゲール法が使えない理由
ハイローオーストラリアでマーチンゲール法が使えないのには、取引上限額が1エントリーにつき20万円までと決められているという点と、口座凍結の恐れがあるという2つの理由があります。
「ハイローオーストラリアでの取引ではマーチンゲールは禁止」と利用規約やよくある質問内に明記されているわけではありませんが、非常にリスクの高い取引として有名です。
まずは取引上限額の確認から。
ハイローオーストラリアの取引上限額
ハイローオーストラリアには、Highlow・Highlowスプレッド・Turbo・Turboスプレッドの4種類のオプション取引があり、1つのオプションにつき取引上限額は500万円までと制限されています。
※各オプション取引の詳細は、ハイローオーストラリアの4種類の取引方法をご覧下さい。
また、1エントリーの取引上限額は20万円までと制限があるため、1度の取引で500万円のエントリー出来ず、500万円分の取引を行う際は実質25回のエントリーが必要です。
ちなみに、すべてのオプションで500万円(4種類のオプションで合計2,000万円)取引ができるわけではなく、オプション合計の上限は1,500万円までとなっています。
普通に取引を行っている場合、一度の取引で上限額である1,500万円分の取引を行うということは早々ないと思いますが、各上限をまとめると以下の通りです。
1エントリー上限 | 20万円 |
---|---|
1オプション上限 | 500万円 |
オプション合計上限 | 1,500万円 |
取引上限額が設定されていると言うことは、つまりマーチンゲール法を使った際に頭打ちがくるという事です。確率論である以上、連敗が続く事も考えられるため大きなリスクを伴います。
1,500万円を超える資金でハイローオーストラリアの運用を行うのはごく一部の投資家だけですが、頭打ちが来るリスクを天秤にかけてまでマーチンゲール法をやる意味はないでしょう。
マーチンゲール法は口座凍結リスクがある
ハイローオーストラリアでマーチンゲール法が使えない最も大きな理由の1つが、マーチンゲール法を用いた取引を常習的に行う事で取引口座が凍結されるリスクが高いという点です。
前提として、ハイローオーストラリアでは利用規約(口座利用条件)やよくある質問内にてマーチンゲール法に関する記載、あるいは使用禁止を大々的には明記していません。
口座利用条件に記載されている「注文」に関する禁止事項は以下の通りです。
7.3.いかなる理由によっても、(当社がブラックボックス取引、スキャルピングまたはその他の類似の取引手法と認定した場合を含みますが、それらに限りません)任意の注文の拒絶、制限、指示また注文指示を受けた後条件追加を行うことができます。
7.4.当社は、以下の場合に本注文を取り消すか変更することができます。
(c)お客様のアカウント上で「禁止行為」が行われたまたはお客様が「禁止行為」に参加または介入したとの疑念を当社が持った場合。【PDF】口座契約条件より抜粋
ハイローオーストラリアが言う禁止行為の中にマーチンゲール法が含まれているのかは定かではないですが、口座契約条件の中に「マーチンゲール」という表記はありません。
一部では、以前ハイローオーストラリアで使われいたブラックボックス取引(システムトレード・自動売買)がマーチンゲール法を使用する手法だったということで、マーチンゲール法=自動売買という認識をされているという報告もあります。
いずれにせよ、マーチンゲール法を取引に使った投資家による口座凍結報告が掲示板やSNSなどでも非常に目立つため、利用を考えている方は控えたほうがいいでしょう。
※ハイローオーストラリアの口座凍結に関しては下記リンクをご参照下さい。

結論:ハイローオーストラリアで高リスク取引はやめとけ!
長年バイナリーオプション取引でハイローオーストラリアを使っている身の私からすると、言える事はただ一つ。口座凍結や出金が行えなくなリスクのある取引に手を出すなということです。
これは、マーチンゲール法に限らず、ハイローオーストラリアが禁止行為として定める自動売買やスキャルピングなども含めた、口座凍結や強制退会処分に該当する行為を指します。
- 自動売買ツールを使用した取引
- スキャルピング
- マーチンゲール
- グループ取引やミラトレ(ミラードレード)
- 諸外国居住地、海外IPからの取引
- 複数デバイスからの同時ログイン取引
- その他、不正取引を疑われる取引
※強制退会処分になる行為も含みます。
利用規約に抵触する行為を行い、運営側から何らかの処分が下されて騒いでも後の祭りです。事の重大さに気付くのが口座凍結や強制退会させられたあとでは手の打ちようがありません。
そのため、事前に口座凍結の恐れがある取引方法と合せて、複数口座開設などの禁止行為も利用規約にしっかり目を通して把握しておく事が大切です。
殺人事件を起こした後に「人を殺すことがダメと知りませんでした」といくら証言しても刑罰を逃れられないのと同じで、利用口座が凍結されたあとで「禁止行為と知らなかった」と弁明しても凍結された口座が元に戻ることはありません。
今現状ハイローオーストラリアで取引をしている投資家、これからハイローオーストラリアで投資を始める方はくれぐれも気を付けて下さい。
マーチンゲール法を使わずに勝つ戦略を身に着けよう
バイナリーオプション取引において、最終的にマーチンゲール法にたどり着く投資家は、十中八九「楽して勝ちたい投資家」か「勝てない投資家」のどちらかです。
まず前者の場合は為替取引に向いていません。そもそも利益を得ている投資家が楽して稼いでいると思っている事自体が間違いで、それこそマーチンゲール法が使えるオンラインカジノでも始めた方が、口座凍結の恐れもなく気軽に楽しめるでしょう。
後者の場合は、自分に何が足りていないかを理解できていない投資家です。特に初心者に多い傾向として、為替の知識ないまま高度な戦略を身に着けようとしていますが、当然使えません。

これは例えるならば、サッカー初心者にボールに慣れる事、ドリブルやパスと言った基本的な技術を教える前に「オーバーヘッドキックの練習をして覚えよう!」と教えているようなものです。
確かにサッカーの試合ではオーバーヘッドキックが使える事で、得点圏内で得点率を上げる事が出来るかもしれませんが、普通は初心者に向けてこの様な指導をする指導者はいません。
しかし、初心者向けにバイナリーオプションを紹介しているサイトには「バックテストが大事」「相場分析が大切」などと素人が知っている単語を並べた様な記事が非常に目立ちます。
ですが高度な技術を付けるのは二の次です。まずはバイナリーオプション取引で勝つために自身に足りないものが何かを知ることこそが、投資家としての第一歩と言えます。
デモ取引で力量を図り、己の弱点を知れ!
自分に何が足りていないか知るための一番の近道は実際の取引を行う事。習うより慣れろという言葉の通り、人から習うことより自分で実際に取引を行う事のほうが、多くのことを学べます。
しかし自分の弱点を知るために、投資資金をドブに捨てることはありません。バイナリーオプション業者の中には、無料デモ取引を提供している業者もあるため、これを有効活用しましょう。
まずは無料で使えるデモ取引を使い、実際に取引を行って自分に足りていないものを見つけてみて下さい。そうすることで、自ずと何が足りずに何を補えば勝率が上がるのかがわかるはずです。
- 通貨ペアの特徴など基礎的な為替知識が欠けている
- 取引時間帯による為替の動向を把握していない
- 自身が使えるインジケーターが少ない
- テクニカル分析による分析方法がわからない
- ローソク足チャート分析が苦手
- そもそも為替取引の分析にどんな手段があるかわからない…etc.
これらの弱点分析を行うためにはデモ取引は非常に優秀なツールです。「本番の取引とは緊張が違う」と一定層のデモ取引否定派が居るのも事実ですが、そんなものは関係ありません。
むしろ、勝てている投資家ほど自分の取引を見つめ直すため、新しい戦略・戦術を試すために、本番環境同様の緊張感を持ってデモ取引を活用し、本番の取引に役立てています。
デモ取引でいくら頑張ったところで利益になるわけではないですが、要は使う側の問題で、使い方次第ということです。「リスクのない取引」を最大限に活用してみて下さい!
使えるものは、使ったもの勝ちです(笑)
まとめ
ここではバイナリーオプション取引におけるマーチンゲールの法則について、またハイローオーストラリアでマーチンゲール法が使えない理由について紹介しました。
- マーチンゲール法は倍々法。負けが嵩む毎に投資額が爆発的に増えるため莫大な資金力が必要
- ハイローオーストラリアでは口座凍結などのリスクが伴うためマーチンゲール法は使えない
- マーチンゲール法などの取引方法に頼らず勝率を上げるためには自身の弱点分野を知る必要がある
- 自身の弱点分析には無料で使えるデモ取引を有効活用しよう
マーチンゲール法自体は使い方次第では、バイナリーオプションの取引においても有効ですが、マーチンゲール法を取引方法として容認している業者で使うようにして下さい。
何度も言いますが、ハイローオーストラリアの取引ではマーチンゲール法を使わないで下さい!口座凍結されて出金ができないと泣きを見ないように、リスクの伴う取引は避けましょう。
Highlow(ハイローオーストラリア)はバヌアツ共和国金融庁規定のもと認可を受けた企業(HLMI Markets International Limited)が運営する海外バイナリーオプション業者。
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